産業医とは、職場において、労働者が健康で快適な作業環境のもとで仕事が行えるよう、医学的な観点から指導・助言を行う医師の事です。労働安全衛生法では、常時50人以上で999人以下の労働者を使用する事業場において、嘱託（非常勤）産業医の選任を義務付けています。日本では開業医が嘱託産業医の業務を担っている事が多く、かかりつけ医としての役割も果たしています。

産業医は月1～2回の職場巡視、衛生委員会への参加、健康診断事後措置面談、長時間労働者の面談、健康教育、メンタル相談、休職・復職判定などを通して従業員の方々の健康管理について指導、助言をおこないます。

労働者数50人未満の事業場については産業医の選任義務はありませんが、労働者の健康管理等を行うのに必要な医学に関する知識を有する医師等に、労働者の健康管理等の全部又は一部を行わせるように努めなければならない事とされています。