便潜血陽性|大腸がん検診|小平駅前いしかわ内科クリニック|小平駅の内科・胃カメラ・大腸カメラ

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便潜血陽性

便潜血陽性|大腸がん検診|小平駅前いしかわ内科クリニック|小平駅の内科・胃カメラ・大腸カメラ

1. 便潜血検査(大腸がん検診)とは

1. 便潜血検査(大腸がん検診)とは

名前の通り、便に少量の血液(潜血)が混じっていないかを調べる検査です。
大腸癌や大腸ポリープは便が腸内を移動する際に擦れて出血する事があるため、そちらの疾患を拾い上げる事が大きな目的です。
欧米で広く用いられている便潜血検査化学法を毎年受けた場合には33%、2年に1度受けた場合には13~21%、大腸がんの死亡率を減少させるとの研究結果が出ています1)-3)。
実際の検出率は進行大腸癌で60~75%程度、早期大腸癌で30~40%程度と考えられており、便を2回(2日間)採取する2日法にする事でこの検出率がおよそ10~15%程度高まると言われています。また、日本で広く用いられている便潜血免疫法は、化学法より感度・特異度ともに良好であると考えられており、食事制限も必要ありません。

現在、日本では免疫法による便潜血検査を2日法で・多くは40歳以上で(小平市は35歳以上)・毎年行う事が推奨されています。

1) J Natl Cancer Inst. 1999 Mar 3;91(5):434-7.
2) Gut. 2002 Jun;50(6):840-4.
3) Gut. 2002; 50:29-32.

2. 便潜血検査の流れ

1

容器を受け取る

大腸がん検診をおこなっている医療機関で容器を受け取ります。

2

便の採取

便が水についてしまうと正確な検査ができないため、トイレットペーパーや配布されていれば採便用シートなどを使い、水に浸かることなく便を採取してください。採取は、検査用のスティックで便の表面をこするようにおこないます。

3

保管と提出

正確な検査にするため、採取したら2~3日以内に医療機関に提出しましょう。
また、保管は冷蔵庫が1番良いですが、便を冷蔵庫に入れる事に抵抗がある方は、暗冷所で保管するようにしてください。

3. 便潜血陽性の場合に考えられる疾患

便潜血陽性となった時には、以下のような病気が考えられます。

  • 大腸ポリープ
  • 大腸がん
  • 炎症性腸疾患(クローン病・潰瘍性大腸炎)
  • 大腸憩室症
  • 痔核など

4. 便潜血陽性の方へ

便潜血が陽性であった場合、次の検査は大腸内視鏡検査(大腸カメラ検査)になります。

大腸カメラ検査に関してはこちらのページをご参照ください。

また、大腸カメラが不安だという方には、大腸CT検査という方法もありますが、基本は大腸カメラが推奨されます。大腸CT検査は、肛門から炭酸ガスを注入して、大腸を膨らませてからCT撮影をおこなう方法で、癒着や腸が長いために大腸カメラが難しい方でも検査ができるというメリットはあります。しかし、大腸カメラと同様に下剤は内服しなければなりません。また、平坦な病変(上でなく横に育っていくポリープや癌)の検出率が落ちるという弱点もあります。

大腸がんは、日本でのがん死亡者数が男性3位・女性1位と、がんによる死亡原因のなかでも上位に位置します。その要因の1つとして、大腸がん検診の受診率が30~40%程度と低く、便潜血陽性で精密検査が必要とされた方の受診率も60%程度と低いことが挙げられます。便潜血陽性は、大腸がんを見つける大事なサインですのでぜひ医療機関をご受診ください。

5. 便潜血検査でのよくある疑問

・月経時(生理中)でも検査は可能ですか?

血が混じってしまうと陽性と出てしまうことがあります。偽陽性(本当は陰性なのに、陽性と出てしまう)となってしまうと必要なかった大腸カメラをおこなうなどといったことになりかねないのでしっかり期間が終わってから検査をおこなってください。同じように膀胱炎症状のある人なども尿道からの潜血が混じることがあるので治療してから検査をおこなってください。

 

・便潜血陽性でしたが、再検査で陰性だったら大丈夫ですか?

便潜血は、必ずしも毎回陽性になるとは限りません。上でも記載いたしましたが、便を2回(2日間)採取する理由は、早期大腸癌の検出率を上げるためです。(1回での検出率:3040%程度  2回での検出率:4055%程度)

そのため、基本的に当院では便潜血陽性の方に便潜血検査を再度おこなうことはいたしません。

 

・便潜血が陽性となったら、どうすれば良いですか?

まずは、検診結果やお薬手帳をご持参の上、消化器内科・大腸カメラを行っている医療施設の外来をご受診ください。

当院では大腸カメラをお勧めしますが、外来診察にて排便状況や既往歴、現在治療中の疾患などを伺い、下剤の飲み方や前日・当日の流れなどをご説明いたします。また、ご病気や年齢により大腸カメラをおこなう事が難しい方などには他の方法(CT colonographyなど)についてもご説明いたします。(CT colonographyは当院ではおこなっておりませんので紹介となります。)

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