花粉症・アレルギー|小平駅前いしかわ内科クリニック|小平駅の内科・胃カメラ・大腸カメラ

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花粉症・アレルギー

花粉症・アレルギー|小平駅前いしかわ内科クリニック|小平駅の内科・胃カメラ・大腸カメラ

花粉症

花粉症とは、植物の花粉がアレルゲン(抗原:アレルギーの原因となる物質)となって、目のかゆみや充血、目の異物感、涙、くしゃみが止まらない、鼻水・鼻づまりなどの症状が起きている状態を言います。原因物質の花粉としては、スギやヒノキがよく知られていますが、シラカンバ、ハンノキ、カモガヤ、イネ、ブタクサ、ヨモギなどが原因となって発症する事もあります。したがって春先に症状を訴える方もいれば、夏や秋の時期になって発症する方もいます。つまり、原因となる花粉が飛び散る時期によって異なるわけですが、いずれも季節が限定されますので、花粉症は季節性アレルギーに分類されます。また、花粉症はひどい状態になると、咳、喉や皮膚のかゆみ、頭痛、倦怠感、微熱、不眠、下痢、体や顔のほてり、イライラ感などもみられるようになります。

花粉カレンダー

花粉症の症状

  • 鼻水、鼻づまり
  • くしゃみ
  • 目のかゆみ、目のゴロゴロとした異物感
  • 目の充血、まぶたの腫れ
  • 流涙、目やに
  • のどや皮膚のかゆみ
  • ひどい場合には頭痛、倦怠感、微熱、顔のほてり など

診断について

診断は、医師による問診が主体になります。発症時期、家族のアレルギー歴、症状の内容、症状の強さ、ほかのアレルギーを併発しているかといった具体的な内容を詳しくうかがいます。
症状のうち、くしゃみと鼻水は密接に関わり合っているので両者をまとめて「くしゃみ・鼻水型」とし、鼻づまりが他の症状にくらべて強いときは「鼻づまり(鼻閉)型」、症状が同じくらいのときは「充全型」に分類されます。重症度はそれぞれの症状の強さから判定します。1日にくしゃみを何回したか、1日に鼻を何回かんだか、1日にどのくらいの時間口呼吸をしていたかなどが判定の指標になります。くしゃみや鼻をかんだ回数が20回を超える場合や鼻が1日中つまっていれば最重症です。
また、問診のうえで、どのアレルゲンに対するアレルギーなのかを特定するために血液検査や皮膚テストを行います。

アレルギー性鼻炎症状の重症度分類

アレルギー性鼻炎症状の重症度分類
鼻アレルギー診療ガイドライン2020年版より

花粉症の治療

花粉症の治療は、アレルギー性鼻炎に対する治療と同様で、「薬物療法(内服・注射など)」、「減感作療法」、「手術療法」の3つがあります。当院では、「内服薬・点鼻薬・点眼薬・注射などの薬物療法」を主体に治療しております。
また、症状の原因となる花粉のアレルゲンを回避する環境整備も重要になります。

薬物療法

内服薬

鼻水を抑える抗ヒスタミン薬や鼻詰まりに対するロイコトリエン受容体拮抗薬など

点鼻薬

鼻の炎症を抑えるステロイド点鼻薬、抗ヒスタミン点鼻薬、血管収縮剤点鼻薬など

点眼薬

抗ヒスタミン点眼薬や点眼ステロイド薬など

減感作療法(げんかんさりょうほう)

減感作療法には、「特異的減感作療法」と「非特異的減感作療法」があります。
特異的減感作療法は、原因となるアレルゲンを低濃度から体内に取り込み、徐々に濃度を高めていき慣れさせる事で症状を緩和していく治療法です。皮下注射で行う方法と舌下にアレルゲン(舌下錠)をとどめて行う舌下免疫療法があり、皮下注射は花粉、ダニ、カビなど、舌下錠は日本ではスギ花粉(シダキュア®)とダニ(ミティキュア®)が保険適用になっています。(当院では特異的減感作療法は行っておりません)
非特異的減感作療法は、人免疫グロブリンに微量のヒスタミンを加えた配合剤である「ヒスタグロビン」という薬剤を皮下注射する治療です。(当院では非特異的減感作療法をおこなっています。)

ヒスタグロビン皮下注射について

ヒスタグロビン皮下注射は、ヒスタミン(体内でアレルギー症状を引き起こす神経伝達物質)と免疫グロブリンを組み合わせた薬で、アレルギー疾患の根本治療として用いられます。特定のアレルギー物質に対する「特異的減感作療法」とは異なり、スギ花粉やダニ、ハウスダストといったすべてのアレルギー疾患から体質を改善する効果があると言われています。花粉症やアレルギー性鼻炎、じんましん、慢性湿疹、気管支喘息、アトピー性皮膚炎などに使用できます。
昭和42年から発売されていますが、特に飲み薬でコントロール不良な花粉症の方に対しては今なお有効な治療法です。中等症以上の花粉症の方や慢性じんましんの方などには当院ではヒスタグロビン注射を提案しております。また、当院ではアレルギー症状の鎮静化に効果的なノイロトロピン注射も併せて投与いたします。ヒスタグロビン注射とノイロトロピン注射との併用は、アレルギー症状に対して相乗効果が期待できます。

治療スケジュール

  • 成人は、週に1~2回のペースで6回注射し、1クールとします。
  • 小児では、週に1回のペースで6回注射し、1クールとします。
    (十分な効果の現れない場合には、更に1クール(6回)の注射を追加できます。)

個人差がありますが、3~4回注射した頃に効果を実感される方が多い印象です。
1クールで約2~3か月効果が持続しますので、花粉症の方は症状が出る2~3週間前から打ち始めるとより効果的です。体質改善も言われておりますが、花粉症のシーズン毎に1クール受けるといった方が多いです。
慢性じんましんなど通年の症状の方には、効果を維持するために3~4か月ごとに1回の注射を反復します。
保険治療として認められているため、例えば3割負担の方であれば初診で1回1300円程度、2回目(再診)からは1回800円程度で受けられるのもメリットです。

注意点

  • 成分である人免疫グロブリンは国内献血由来の血液を原料とする特定生物由来製品(生物製剤)に分類されるため、治療には同意書が必要となります。(昭和42年の発売以来、ヒスタグロビン注射による感染症の報告はありません。)
  • ヒスタグロビン注射を受けた方は、最後の注射から最低3か月間は献血を控えて頂きます。
  • ワクチン接種から最低2週間あける必要があります。
  • 月経直前および月経中は、症状が増悪する可能性があるため注射ができません。
  • 激しい喘息発作時には、症状を増悪させる可能性があるため注射ができません。
  • 妊娠中は、安全性が確立されていないため注射ができません。

ゾレア皮下注射

2020年より、重症のスギ花粉症に対して、2月~5月にゾレア(抗IgE抗体オマリズマブ)皮下注射が保険適応となりました。また、慢性じんましんや気管支喘息の方にも保険適応となっています。
体内にダニや花粉等といったアレルギーを引き起こす物質(アレルゲン)が入ると、最初にIgEという物質が結合し、肥満細胞→ヒスタミン・ロイコトリエン→アレルギー症状と続いていきますが、最初のIgEをブロックするため非常に強い抗アレルギー作用があると言われています。難点は、費用が高額である事(3割負担の方で1か月あたり約4444円〜69953円、薬剤費のみ)、血液検査でIgE濃度を測る必要がある事、生物学的製剤という分類の薬であり極まれにアナフィラキシーショックの副作用の可能性がある事です。

手術療法

手術療法には、鼻の粘膜をレーザーで凝固する下鼻甲介粘膜焼灼術などがあります。薬物療法でも症状が抑えられない場合などに考慮される治療です。

アレルギー

アレルギー疾患では、まずアレルギーの原因となるアレルゲンの特定が重要です。原因を特定する事によって、アレルギーに対する投薬をするとともに原因物質との接触を避ける事ができます。当院では、アレルゲン検索として、下記の血液検査を行っております。お気軽にご相談ください。

RIST法

不特定のアレルゲンへの反応の程度を調べる非特異的IgE検査です。

View39

花粉症の原因となるスギ、ヒノキ、ブタクサ、ハンノキ、シラカンバなどを含めたアレルゲン39項目を調べる血液検査です。

アレルゲン

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